「キャラクター的に幹事を押し付けられちゃってさ……」
「オレもう幹事って、この会社入って何回目だよ……」
なんてサラリーマンの悲しいボヤキが聞こえてきそうですが(笑)、確かに幹事を押し付けられる人って特徴がありますよね。
でも、考えてみてください。幹事がなぜ嫌か?それは「面倒くさいから」ですよね。
ではもう一歩掘り下げて、ではなぜ面倒くさいか?
それは「1.タスク事項 2.フィックス事項」が多いからではないでしょうか。
その1.2.を考えるのがストレスだとするならば、それはひょっとしてビジネスパーソンとしてのスキルが上がっている瞬間なのかもしれませんよ!
今回は、幹事を遂行することで養われるビジネススキルについてまとめてみました!
1.構成力
幹事は段取りが命です。
どこに?誰と?誰が?何人来るの?目的は?時間は?日程は?考えることは山ほどあります。そしてただ単に「やるだけ」ではありません。
確かに、滞りなく会を進めるというだけでもグッジョブではあるのですが、「やるだけ」よりも「いい宴会だった」と思われた方が組織内での株は上がります。そのためには、イベント自体を構成する力が欠かせません。
単純に、イベントを成功させる力を持つ人は往々にして仕事ができますよね。あなたの周囲にもそういう人、いませんか?
2.交渉力
当り前ですが、参加するのは人です。宴会をする場所だって、人が運営しています。
つまり、幹事をするにあたって交渉すべきタイミングはたくさんある、ということです。
上司・部下・同僚・友達・先輩・お店。どこにも波風を一切立てずに進めてゆくのは至難の技ですが、もちろんそれだけに、円滑に進めてゆくコミュニケーション能力が養われていくわけです。
コミュニケーション能力は客商売において真価を発揮する能力だ、とお考えのあなた!それはとんでもない思い違いです。
専門職であろうと技術職であろうと職人であろうと、高給を取っている人、もしくは地位を持っている人は総じてコミュニケーション能力が非常に高いのです。
3.判断力
どこにも波風を立てないように、円滑に幹事を進めていけたのなら名幹事ですね!でもなかなかそうもいきません。時間、場所、人。切らなければならない要素も、妥協しなければならない要素も多分に現れます。
どこを活かし、どこを切ることが最善か?誰を立て、尊重すればみんながハッピーになれるか?それらを判断・決断することは大変です。
確かに辛い局面でもあるけれど、それだけにビジネススキルとして非常に大切な判断力が養われていきます。
4.リーダーシップ
3.の内容ともひもづいてきますが、どこを活かし、どこを切れば最善か、誰を立て、尊重すればみんながハッピーになるか。そのジャッジができる人間とは、つまり「良きリーダー」です。リーダーをはじめとしたマネジメントする人間は、常にそれらを決定してゆくストレスと戦っています。
決して最善ではない判断をしてしまうこともあるかもしれませんが、経験を積み上げてゆくことでリーダーとしてのスキルがアップしていきます。
5.信頼
リーダーとしてスキルがアップしてゆくこと。リーダーでなくとも、名幹事と呼ばれることで増してゆくもの。それらは「信頼」です。そして信頼とは、少しずつ積み上げてゆくものです。「一気に信頼されるようになった」という話もあるにはありますが、そんな例はまれではないでしょうか。
そして皮肉にも、一気に得た信頼は、ふとしたことで一気に失ってしまうものでもあります。しかし、コツコツ積み上げた信頼はそうやすやすと失われないものです。
6.対応力
1~5を経て、様々なスキルを得た幹事さん。さらに何度か幹事をすることでそれらのスキルは研ぎ澄まされ、もはや何を言われても、何が起こっても慌てず騒がないドンと腰の据わった人間になるでしょう。
対応力とは、つまり積み上げた経験の産物です。そして明日は何が起こるかわからない、生き物のように姿を変えるビジネスにおいて欠かせないスキルなのです。