一年通じ、日本人は本当に宴会が好きですね!
新年会、花見、歓迎会、決起会……となんだかんだ理由を付けてはみんなで楽しく飲んでいます。
だからこそ、二日酔いはできれば避けて通りたいもの。。。
そこで今回は「二日酔いになりやすいお酒」と「二日酔いになりにくいお酒」を別にまとめてみました!普段何気なく飲んでいるお酒の種類を変えるだけで二日酔いが緩和され、また飲み会が楽しくなるかもしれませんね。
1.二日酔いしやすいお酒「色の濃いお酒」

とある研究によると、ウイスキーやブランデーをはじめとした色の濃いお酒。
その琥珀色と酔いには密接な関係があり、色が濃いお酒ほど二日酔いになりやすい傾向にある、という結果が出たそうです。
色の濃さに関係しているのは「コンジナー」という成分で、このコンジナーはリキュールやスピリットといったお酒に香りや色をつける物質なのです。
琥珀色のお酒、つまりウイスキーやブランデー、バーボンなどといったお酒の多くにこのコンジナーが含まれています。
コンジナーの主成分はタンニンやアセトン、フーゼル油などの種類がありますが、これらの成分の中には肝機能に負荷をかけ、二日酔いを悪化させる毒性を含むものがあると言われています。
2.二日酔いしやすいお酒「炭酸入りのお酒」

ビールやシャンパンやスパークリングワイン、最近ではスパークリング清酒などといったものまでありますが、これら発泡性を持つお酒に含まれる炭酸ガスはアルコールの成分を迅速に吸収するという特徴があります。
ですので、炭酸入りのお酒は二日酔いになりやすいと言われています。
この場合でいうと、二日酔いのしやすさにアルコール度数は関係ありません。同じアルコール度数でも、炭酸の成分が血中にいちはやくアルコールを浸透させてしまうため、ビールやシャンパン、スパークリングワインといったお酒の方が二日酔いをしやすくなるのです。
3.二日酔いしやすいお酒「メタノール入りのお酒」

メタノールはアルコールの成分の一つです。
ウイスキーやブランデーなどの香りや風味がきついお酒や、ワインなどの果実酒にもごく微量ではありますがエタノールが含まれています。
メタノールは一般的なアルコールと比較しても肝臓に負荷をかけやすく、尿や汗とともに体から排出されにくいという特徴があるため、二日酔いをひきおこしやすくなるのです。
元来メタノールは有毒な成分で、ほんの少しでも体内に入ると頭痛やめまい、吐き気などをひきおこす原因となります。
お酒の中でも、より香りが強いもの。味が添加されているもの。
例えば普通のビールなどよりも、フルーツビールのほうが翌日に残りやすいという傾向にあります。これはお酒に含まれるメタノールが原因となっている可能性が高いとされています。
4.二日酔いしやすいお酒「混成酒」

家庭で作られるような梅酒やあんず酒といった果実酒のことを混成酒と呼びます。
つまり、醸造酒(ワイン、日本酒など)や蒸留酒(焼酎やウイスキーなど)を原料として果実や植物の味・香りをつけ、さらに砂糖や香料を加えたもの。
これだけお酒以外の成分が混入されていると、二日酔いしやすくなるというのもうなずけますね。
5.二日酔いしやすいお酒「リキュールベースのお酒」

いろいろな成分が混ぜられたカクテルも、ベースに使われているお酒の種類によっては悪酔いをひきおこしやすいお酒となります。
ジンやウオッカといった透明な蒸留酒を使用したカクテルなら二日酔いにはなりにくいですが、前述した混じり物の多い混成酒、またはリキュールをベースとしたお酒は二日酔いになりやすい傾向にあります。
中でも特に甘いお酒。カシスやディタ、カルアなど甘くて飲みやすいものは要注意です。
6.二日酔いしにくいお酒「蒸留酒」

蒸留酒はその名が示す通り、お酒を沸騰させて蒸留し、アルコール分を高めて不純物を取り除いたお酒です。甘さや香り、または果汁など余計な成分を加えず、生のままのお酒なので二日酔いになりにくいとされています。
特に蒸留酒の中でもより色の薄いお酒がモアベターです。ウイスキーやブランデーなどより、ジンやウオッカ、焼酎などがいいですね。
7.二日酔いしにくいお酒「値段が高い酒」

蒸留酒であろうと醸造酒であろうと、結局体質に合わなかったり大量に飲んだ場合は悪酔いしてしまうもの。これはもうどうしようもないことです。
ですからちょっとしたコツとして、どうせ飲むのなら値段の高いお酒を選ぶようにしてみましょう。
ものの値段の高さはそのまま、手間暇にかかった人件費である場合が多いのです。
ですから高いお酒というのは例外を除くと、手間を惜しまず丁寧に作られているということになります。手間の分だけ不純物を取り除く作業が人の手により多く行われているのです。
懐具合に余裕があれば、ぜひとも少し高いお酒をじっくり飲むことをお勧めします。