ロシアでは8月末には、既にダウンコートが必須となりますが、5月は、軽装で過ごすことができます。またロシアといえば、雪深い印象を持たれる方も多いと思いますが、このシーズンは、日本同様、鮮やかな緑が街並みに映える美しい時期です。

ロシア旅行におけるメジャーな行き先は、①ハバロフスク・②サンクトペテルブルグ・③モスクワとなっています。基本的にロシア入国に際しては、ビザが必要となります。個人でビザを取得するためには、ホテルの予約をしてバウチャーを送付してもらうなどの手続きをせねばならず、面倒です。そのため、旅行会社のツアーに参加するのが一番お手軽です。

しかし… なんと2017年8月からビザ要項も緩和され、オンラインで先に申請すれば、極東ロシアには気軽に行けるようになりました。ロシアは東西に長く大きく伸びた国です。日本から一番近いヨーロッパと言われ、極東ロシアのハバロフスクやウラジオストクには、飛行機で2〜3時間ほどで到着します。特にロシア極東の中心都市であるハバロフスクは、端っこであるにも関わらず、正しく!?ロシアの広大さと独特の文化を堪能することができます。中国まで悠々と流れるアムール川や玉ねぎ頭の屋根が特徴的なロシア正教の教会・修道院などを観光できます。もちろん、ピロシキやボルシチなど、THE ロシアといった名物料理もいただけます。日本との時差はわずか1時間で、体への負担も少ないです。サクッと行って帰ってくるような旅行でも、十分、異国へ行ったという満足感を得られます。

ハバロフスクと打って変わって、極西に位置するのが、ヨーロッパの風薫る大都がサンクトペテルブルグです。こちらも、ビザを取得しなくてもよい裏技があるんです。それが、フィンランドの首都ヘルシンキからサンクトペテルブルグにフェリーで入国するという方法です。【ST.PETER LINE 】というフェリーに乗れば、なんとビザなしで72時間入国できます。期間の制限はありますが、煩わしい手続きなしに個人旅行を楽しむことができます。フィンランド旅行とセットで行ってみても良いかもしれませんね♪

サンクトペテルブルクは、1917年までロシア帝国の首都であった、ロシア第 2 の都市です。大国ロシアの中でもとりわけ、バレエや文学が盛んで文化の中心地として知られています。冬宮殿、カザン聖堂などの素晴らしい建築物は必見です。1703年にピョートル大帝が、ロシアの近代化の窓口として莫大な費用をかけて建設した都市だけあって、スケールの大きなヨーロッパの街並みが広がっています。運河も至る所に張り巡らされており、ここかしこに、観光船の停留所があります。船に乗って市内観光をするというのもオススメです。
また、世界三大美術館の一つに数えられているエルミタージュ美術館のコレクションは、圧巻です。ゆっくり時間をかけてご覧ください。ロシアは日本以上に英語の通じない国です。街中でキリル文字に囲まれると不安になってしまいますが、ヨーロッパに近く観光都市であるサンクトペテルブルクでは、比較的英語が通じるため、個人旅行者にも安心です。エルミタージュ美術館内は、想像以上の広さのため、初めての旅行では、見所がピックアップされたガイドツアーに参加するのも一案です。英語のツアーも、モスクワなど他の都市よりも格段に探しやすいです。

入念に旅行の準備をできる方は、是非ロシアの首都・モスクワに足を伸ばしてみてください。ビザの取得は必須ですが、やっぱりモスクワは面白いです。
モスクワの観光スポットといえば、ロシアの政治・宗教・文化の中心である「クレムリン」や「赤の広場」でしょう。特に「赤の広場」内のクロフスキー聖堂やグム百貨店は、息をのむ美しさです。

また、モスクワには、ロシアが世界に誇るオペラ・バレエ界の最高峰として君臨しているボリショイ劇場があります。近くにはおしゃれなバーも多いので、とびっきりおめかしをして、バレエ鑑賞に行くというのも、旅の思い出になることでしょう。

また、市内散策では、ソ連時代の名残を見つけることができます。ソビエト連邦のかつてのリーダーであるレーニンが眠っている霊廟に参ったのち、ソ連時代の雰囲気を留めた大衆食堂で食事をすると、特別な経験になること間違いなしです。
最後に、モスクワ旅行の注意点をお伝えします。先ほども述べましたが、とにかく英語が通じません。タクシーで行き先を伝える際に、英語アルファベット表記の住所では、理解してもらえません。行き先がメジャーな観光地であっても、必ずロシア語表記の住所を提示できるように用意しておきましょう。また、モスクワの中心は、道路が広く車線数も多いのですが、朝晩の通勤ラッシュ時は渋滞します。レストランなどの予約をしている場合には、早めに向かいましょう。また、ロシアに限りませんが、タクシーのぼったくりは日常茶飯事です。ぼったくりの口論で警察に訴えても、警察は地元民の味方です。タクシーの乗り降りの前後でナンバープレートを写真で撮るなど、牽制することも時には大切です。タクシーでのトラブルは御免被りたいという方には、Uberという配車アプリの利用をお勧めします。ただし、アプリを使用するからには、インターネットの接続が必要です。空港などで借りるロシア用Wi-Fiは、サンクトペテルブルクでは不自由なく使えても、モスクワ市内では使えないというケースがあります。確実なインターネット接続のためには、SIMカードを利用する方が安全かもしれません。個人旅行では、自身の安全確保が第一です。情報収集を怠らず、楽しいロシア旅行を!!!