春は出会いと別れのシーズンですが、春夏秋冬問わず送別会はあります。
長い時間だろうと短い時間だろうと、同じ場所で仕事をした人を気持ちよく送り、また新天地での活躍を期待する。それが送別会です。
あくまで送られる人が主役ではあるので堅苦しい会にする必要はありませんが、それでも普段の飲み会のような雰囲気でやるのも何か違いますよね。
そこで今回はベテラン幹事さんのために、送る人も送られる人も気持ちよくなれる「きちんとした」送別会用のスマートな司会と段取りをまとめました。
1.明るい雰囲気で、流れが滞らないように
2.大切な二つの段取り
送別会で大事な二つの段取り。
一つ目は会場抑えです。送別会が行われるのに春夏秋冬問わずとは書きましたが、それでも3~5月頃には大学生、社会人などさまざまな層で良い会場の奪い合いが起こります。
速めの予約がよりよい段取りの第一歩です。
もう一つの大事な段取りが、挨拶をしてもらう人に「贈る言葉」を準備してもらうこと。
送る側も送られる側も、前もって挨拶文を考えておかなければなりません。心に残る「きちんとした」送別会にするため、なるべく早い段階から依頼しておきましょう。
3.送られる人には招待状を
会場や日時、予算や参加人数が決定したら参加者に決定事項を連絡しましょう。
連絡はわかりやすさが第一。文章で書くというよりは箇条書きがベストですね。
そして、ここが「きちんとした」送別会にするための要となるポイント。送られる人には普通の案内連絡ではなく、招待状を送りましょう。
昨今、なかなか手書きの招待状などもらう機会もないはず。これは送られる人間にとってインパクトのある演出だと思います。
書くべき内容は、その他の参加者と同じく会場や日時、予算や参加人数で構いません。手書きの文書を直接お渡しする、という行為が大事なのです。
(※間違っても参加費用について書かないように!ふつう送られる人は参加無料です)
4.具体的な司会の流れ~会食まで
送別会が始まってからの、具体的な挨拶の流れは以下の通りです。
(1)開始の挨拶
「本日はみなさん大勢お集まり頂く、ありがとうございます。これから〇〇さんの送別会をはじめたいと思います。本日、司会進行を務めさせて頂く△△です。どうぞよろしくお願いします」
(2)幹事の挨拶
「まずはじめに、この会の幹事である××さんからご挨拶頂きます。××さんよろしくお願いします」
※幹事と司会が同じ人なら省略可能です。
(3)乾杯の挨拶
「それではここで本日の主役・〇〇さんより乾杯の音頭をお願いします。みなさんグラスをご用意ください」
(4)乾杯後、会食スタート
「それではみなさん、お食事の準備も整っていますので、しばしご歓談ください」
5.具体的な司会の流れ~プレゼント贈呈、閉会まで
(5)送る側代表からの挨拶
「さて本日の主役・〇〇は晴れて◎◎へ異動になりました。そこで〇〇さんの直属の上司である□□さんからご挨拶を頂きたいと思います」
※送られる人がとてもお世話になった人などが最適ですが、仲の良かった同期などでも大丈夫です。
(6)プレゼント贈呈
「□□さん、ありがとうございました。引き続き▲▲一同より、記念品と花束を用意いたしております。それではお願いします」
※プレゼントを手渡す役は同僚や後輩などがするケースが多いです。
(7)送られる側の挨拶
「それでは〇〇さんからメンバーに一言、お願いします」
※ここがこの会の一番重要なポイントです。時間も長く取りましょう。
(8)締めの挨拶
「それでは最後に、締めの挨拶を。◆◆課長、よろしくお願いします」
※ここは本当に一言で十分。ちょっとした挨拶と一本締めなどがよいでしょう。
(9)閉会の挨拶
「これを持ちまして、〇〇さんの送別会を終わりたいと思います。皆さん、ご参加ありがとうございました。気をつけてお帰りください」
※二次会などがある場合は、このタイミングで参加者に告知しましょう。
6.まとめ
以上です。
挨拶の段取りなどが細々とあるので、司会者や幹事はなかなかゆっくり会食などはできませんが、一緒に働いた同士の門出です。
バタバタしつつも、送る側にとっても忘れられない会になるのではないでしょうか。