年度の変わり目は人の別れと出会いの季節。そう、歓送迎会の季節です。いきなり司会・進行を任されてしまったそこのあなた!大丈夫です。いきなりの司会でも慌てないために、早めに計画・行動しましょう。
今回は歓送迎会の司会をするうえで知って得する情報をご紹介します。これで歓送迎会は一安心です。
1.司会の挨拶・開会宣言
司会の挨拶から歓送迎会がスタートします。
開会宣言の後に、あなたのことを簡単に自己紹介しましょう。ここは、アイスブレイクの場でもあります。歓送迎会の雰囲気を決定する大切な挨拶となりますから、会場の空気を和ませるためにも、はっきりと明るい声で丁寧に話しましょう。歓送迎会の大まかな流れを紹介するのもお勧めです。
全員が揃うのがバラバラで開始のタイミングが分からない時には、自己判断せずに上司に相談してみましょう。焦る必要はありませんよ。
2.代表挨拶
開会宣言の後は、代表者の挨拶です。社長や部長など、参加者の中で一番役職が上の方に挨拶をお願いします。事前に、ご挨拶頂く内容やエピソードが2~3分程になるようにお願いしておきましょう。
寸志を頂いている場合は、挨拶の後に紹介します。但し、くれぐれも「寸志」とは言わないようにしましょう。「ご厚志」や「ご芳志」と言います。「寸志」は、わずかな志、ちょっとした気持ちを表す言葉で、目上の方から目下の方の対して使います。「ご厚志」や「ご芳志」は、深い思いやり、心のこもった親切を表す言葉で、目上の方を敬う場合に使います。覚えておくといいかもしれませんね。
3.乾杯の挨拶
乾杯の挨拶は、参加者の中で2または3番目に役職が上の方にお願いしましょう。同じ役職が複数人いる場合は、年齢が上の方にお願いしましょう。会社によっては、最年少の方にお願いする場合もあるので、そこは代表の方と相談しておくのがおススメです。また乾杯の挨拶があまり長くならないように、事前に乾杯のご発声をお願いしておき、乾杯の後は、20~30分程度の歓談・食事の時間を設けるのがベターです。
4.着任者挨拶・離任者挨拶
いよいよ会のメインイベント、着任者挨拶や離任者挨拶です。着任者であれば、簡単な挨拶と抱負、離任者であればご退職やご転勤など、その方に合わせて挨拶をお願いしておきます。着任者の挨拶であれば2分程度の挨拶が多いですが、着任者の人数によって挨拶の長さなどは調整してください。いずれの場合も、役職が上の方から順に挨拶を。
離任者に記念品贈呈がある場合は、挨拶の後に記念品贈呈がある旨を伝えておくとスムーズです。記念品贈呈は、役職が上の方からお渡しいただくようお願いしておきましょう。
5.イベント・余興
イベントや余興は、新入社員が行う場合もあれば、みんなで参加して親睦を深める場合など、会社の風潮などによって大きく変わります。しかし、いずれにしても、司会者のトーンや雰囲気で空気が大きく変わってきますので、余興の端々にコメントを添えると盛り上がります。出演者の中には、緊張して失敗してしまう方もいらっしゃるので、その時はフォローをお忘れなく!みんなで盛り上がることが大切ですよ。
6.中締め
食事や飲み物のラストオーダーの時間になり、会がある程度落ち着いてきたら、会の中で2番目に役職が上の方に中締めの挨拶をお願いしましょう。中締めの挨拶を行わない人もいらっしゃいますが、中締めの挨拶には会の区切りをつける効果があり、退席したい方への配慮にもなります。閉会の挨拶の前に中締めの挨拶をすることを覚えておくと、司会として一目置かれますよ。
7.閉会の挨拶
最後に歓送迎会の締めの言葉です。会の閉会を告げる挨拶ですので、参加者を会場の外へ誘導します。歓送迎会の後に二次会を予定している場合は、二次会の案内も併せて行いましょう。忘れ物をする方も少なくないので、一声掛けるのをお忘れなく!これで、司会・進行は終わりです。お疲れ様でした。
まとめ
いかがでしたか?
歓送迎会の司会・進行も大きな流れが分かっていれば怖くありませんね。経験者にお話を聞くのも、生きたマニュアルになると思います。成功したことと失敗したことの両方を聞いておくといいでしょう。
分からないことは一人で悩まず、上司や経験者に相談してくださいね。