不景気だ不景気だ、と騒ぎだしてもういったい何年経つかわからないですが、実際に景気が回復しないことは事実です。
お給料もなかなか上がりにくくなっている昨今、外食業界・居酒屋業界の売り上げも下がってきているようですね。そしてそれにともない、コンビニやスーパーマーケットの酒類、およびおつまみ類の売り上げは右肩上がりなんだとか…
自宅で飲む人が増えているということなんですね。
このページでは、そんな自宅飲みする人達のための“宅飲みをほんのちょっと美味しくする”コツについてまとめました。
1.“あえて楽しんで家で飲む”という意識

バーや居酒屋ではなく、グループの誰かの家にお酒やおつまみを持ち寄る“宅飲み”。
その機会は、若者に多く設けられている傾向があると言われています。
そこには若者らしい「安く酔いたい・安く楽しみたい」という意識があるのかもしれませんが、といって「お酒ならなんでもいい」「酔えたらなんでもいい」では少し寂しい気がします。
そこで“しょうがなく家で飲む”ではなく“あえて家で飲む”という感覚に持ってゆくには、ちょっとした準備が必要です。
といって特別むつかしいことではありません。ほんの少し、たった三つの工夫です。
2.グラスにこだわる

まずはグラスにこだわってみましょう。
ワイングラス。ブランデーグラス。ビールグラス。お猪口。カクテルグラス。その他もろもろ。すべて形がまったく違いますね。
そう、まったく違うのには当然理由があります。
それぞれ異なるお酒の性質に、ぴったりとハマる形状が考えつくされ、グラスは作られているのです。
ですからもし、今度企画されている宅飲みでのお酒の種類が決まっているのなら、そのお酒が最も美味しく飲めるグラスを用意してみましょう。
例えば、アルコール度数の高いお酒にはぶ厚めなグラスを。
逆にアルコール度数の低いさらりとしたお酒には薄いグラスを。口当たりのマッチングによって美味しさは変化します。
3.割り水にこだわる

次にこだわるのはお水。
人間の体はその60%が水分でできている、ということが物語るように、水と人間は切っても切れない仲なんです。
現在、東京や大阪といった都心部ではその浄水技術の進化により、ヘタなミネラルウォーターより水道水の方が美味しいと言われています。
そして高いミネラルウォーターだからといって、イコール美味しいとは限りません。単純にミネラルの含有量が多いというだけで値段が高くなっている商品だってあるのです。
そしてその、ミネラルの含有量ですね。
一般にミネラルが多い水を「硬水」、少ない水を「軟水」と呼びます。お酒を割る時に硬水を使うか軟水を使うかで、味は大きく変わります。
日本人にはミネラルの少ない軟水が味覚にも、体質にも合っているのだとか。
「なんかこの水割り、イマイチ美味しくないなー。同じお酒なのに」
なんて時は、お水に意識を向けてみてください。
4.氷にこだわる

最後は氷です。
冷凍庫で作った氷を使うのではなく、コンビニやスーパーマーケットで買ってくることをオススメします。この氷を変えるというだけでも、お酒の味はまったく変わってきます。
家庭で作った氷と専門店が作った氷とでは、使用している水はもちろんのこと製造方法そのものがまったく異なっているのです。
飲食店でも、高級店以外では専門店の氷を使わなくなってきているようです。
コストを重視した経営判断ということでしょうかね……。
専門店の氷は、溶けるスピードが驚くほど遅いのです。
そこには凍結させる段階でかける時間が起因しているのですが、そのため飲み物が薄まるスピードも遅くなります。
ロックなどのお酒は冷たいながらも味を最後まで変えず、美味しく飲むことができます。
5.まとめ

いかがでしたか?
このように、一つ一つはほんの些細なこだわりなのですが、「グラス」「水」「氷」という三つが揃うだけでお酒の味はグンと美味しくなり、宅飲みが二倍も三倍も楽しくなります。
そしてここに美味しいおつまみが加われば、それこそ高いお金を出してお店に行く必要なんてない!って結論に至るかもしれませんね(笑)。