新年会シーズンが終わっても節分や端午の節句、それが終わったらもう新人歓迎会、お花見。
お酒を飲む機会は依然としてバンバンあります(笑)。
何かと断れないお酒の機会も多くありますが、どうせ飲むなら楽しく、美味しく、気分よく飲みたいですよね。
なのでせっかくの楽しい席をつまらないものにしたいための、「悪酔いしない飲酒法」について少し学んでみましょう。
1.日本人は体質的に悪酔いしやすい?
悪酔いする原因である毒素「アセトアルデヒド」は、「ALDH2」という酵素によって体内で分解されるのですが、この酵素が体内で活発に働く人がいわゆる「翌日にお酒が残らない人」「悪酔いしない人」ということになります。
しかし日本人は欧米人に比べ、基本的にこのALDH2の働きが良くない体質の人が多いのです。これはもう体質的、というよりは人種的な問題なのでどうしようもありません。よって、無理して飲むと悪酔いや泥酔をしてしまう人が多くなるのです。
もちろん日本人でも、中にはALDH2が活発に働く人もいます。それでも以下の三つの飲み方は悪酔いしやすくなるので注意が必要です。
2.悪酔いしやすくなる三つの飲み方
■ハイピッチな飲み方
たとえ体質的にALDH2が活発であっても、分解酵素の働き以上のスピードで飲んでは悪酔いします。
酵素の代謝が追いつかない、ということです。
当たり前のことですが、「飲むスピードは酔いと比例する」ということを念頭に飲みましょう。
■空腹時に大量に飲む
空腹時の大量飲酒は、胃腸に負担をかけるだけでなく、アルコールを分解するために懸命に活動する肝臓にも負担をかけてしまいます。
飲む時は食べ物(カロリー)を入れながら、しかも肝臓がうまく活動するようタンパク質などの栄養素をたっぷり摂りながら飲みましょう。
■毎日の飲酒は控える
当然のことですが、毎日の飲酒は確実に肝臓の機能を低下させます。
飲みのシーズンは連日になることは必至ですが、例えば二日飲んだら三日休む、という感じで適度に胃腸と肝臓を休ませながら飲むよう心がけましょう。
3.悪酔いを避けるためのコツ1・ランチにタンパク質を
悪酔いしないための準備も色々とあります。
一つ目は、大量に飲むことがわかっている日のランチにはタンパク質を多く摂ること。肝臓の細胞の再合成を助けてくれる栄養素はタンパク質です。タンパク質をしっかりと摂っていると、アルコールを摂取した時に体調を悪くする原因であるアセトアルデヒドの量を低く抑える、という傾向があります。
ちなみにタンパク質は、摂取してから二時間程度で成分の分解が始まると言われているので、飲む前にまずチーズや肉類を食べておくというのが理想的です。
4.悪酔いを避けるためのコツ2・乾杯前に水を飲む
確実に一杯目のビールをまずくする、乾杯前の水(笑)。
しかしこの水が、その後の酔い方を大きく変化させます。
体が水分を欲している状態で摂取するアルコールは、その肝機能に重い負担をかけます。
それでも「どうしても一杯目はビールが飲みたい!」という方は、取りあえずイッキ飲みは控えましょう。かたわらに水の入ったコップを常に置いておき、ビールをあおった後は水を少し飲み、ビール→水→ビール→水といった感じで交互に飲むよう気を付けましょう。
特に幹事さんなど、酔ったことで段取りを進められなくなったら困る人は要注意です。
5.悪酔いを避けるためのコツ3・おつまみはタンパク質+ビタミン
おつまみを食べずにお酒をだけを飲んでいると、肝臓が機能的に働きません。
すると代謝が滞ってしまうので、おつまみは必ずお酒の間に挟むようにしましょう。
おつまみの種類はごはんものや麺類よりは、肉・魚・卵・チーズなどタンパク質を多く含むものを選ぶのがポイントです。
加えて、サラダなどの野菜類。
ビタミン類も肝細胞内の代謝をサポートしてくれます。
ちなみにウコンやしじみエキスなどといったアルコール対策サプリも、肝臓の活動のエネルギーとなるタンパク質やビタミンがないとうまく機能しません。
サプリの効果を高めるためにも、おつまみには気を配りましょう。
6.悪酔いを避けるためのコツ4・ダラダラ飲む
ガブ飲みする人のピッチに巻き込まれない、ということも大切です。
自分のペースで、一杯のお酒をじっくり味わって飲む。
これこそ大事な、悪酔いしないための飲み方ですね。